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文化祭の伴奏

明日から9月です。早い(*_*)

1月に大雪が降ったり、4月にコンサートがあったり、あっという間に1年がおわってしまいそうです。

今年は文化祭の合唱コンクールで伴奏をする子はいませんが、毎年夏休みになると伴奏の練習が始まります。

今まで何人の子が伴奏を経験したでしょうか・・・。

伴奏とは、歌や楽器の「縁の下の力持ち」だと思います。

出すぎてもいけないし、合わせてあげる・もらうというか、お互いを共鳴させて作り上げていく。

なかなか難しい作業です。

人生初の伴奏は中学生になってからでした。

私が中学3年生の時、担任だった高沼先生との思い出があります。

私が行っていた中学校では、当時合唱コンクールが盛んでした。

みんな大きな声で練習していて、男の子も恥ずかしがる子なんていませんでした。

クラスの自由曲は「青葉の歌」で、私はこの曲を伴奏することになりました。

今見てもクラクラしそうな大曲で、その頃の私にはとんでもなく難しくてどうやって練習したのかな・・・

細々とだけどなんとか弾けるようになったのは、本番の直前だった記憶があります。

練習しても、練習しても最後までちゃんと弾けない。

当日まで1回も上手に弾けることはありませんでした。

合唱コンクールは自宅に近いホールで行われました。

3年でE組の私たちの出番は1番最後でした。

高沼先生に「家でギリギリまで練習したいから、帰りたい」と伝えたら「ダメ」。

でもどうしても・・・。

お願い!!!!!!

「・・・必ず事故なく帰ってくること、約束できるな!」

走って帰って、ずっとずっと「青葉の歌」を練習、練習。

きっと上手くできるんだと信じて、ただ弾いていました。

会場に戻って、本番。

たった8小節かな・・・そこまで弾いて頭が真っ白になって、横に付いててくれた音楽の先生が私の代わりに最後まで弾いてくれました。

涙が止まらなかった。「青葉の歌」なんて、もう2度と見たくないし弾きたくないと思いました。

次の日、先生は思い切り褒めてくれました。

みんなが知らない間に家に帰ってまで練習して、「やらない」と言わなかったお前は立派だったと言われました。

あれから20年以上たって、高沼先生は天国へ行ってしましました。

今なら最後まで「青葉の歌」を弾けるかな・・・高沼先生に聞いてほしかったなと、お通夜の日に思いました。

大失敗してもピアノを辞めないのは、高沼先生のおかげです。

これから伴奏やソロの曲を演奏する生徒さん達。

本番とは恐ろしく緊張したり、頭が真っ白になります。

だけど怖がらず、失敗に負けないでこれからも音楽を続けてほしいと思います(^O^)

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