地震が来たときにあなたの大切な家族と家を守るためには、新築時に十分な地震対策をすることがとても大切です。

まずは、地震と家の構造の関係について基本的な知識を頭に入れましょう!

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■家のタイプには、素材と構造の2つの要素
「木造より鉄筋コンクリートのほうが強い」とか、「2×4住宅は地震に強い」などということをよく耳にしますが、実際に地震に強い種類の家や、反対に弱い家というのはあるのでしょうか?

そのことを考えるために、まず家には主にどんなタイプがあるかを理解しましょう。

家のタイプ分けには、素材による分け方と構造形式による分け方があります。

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家の主な素材(構造材)と構造形式

素材構造形式
軸組み工法(ピンブレース構造に相当)
2×4工法(壁式構造に相当)
鉄骨ピンブレース構造
ラーメン構造
RC壁式構造
ラーメン構造
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 家の構造では一番軽く、その点では揺れにくいといえますが、最近の木造住宅は、以前とくらべると防火対策により、柱を壁でおおう構造にしたり、ふすまや障子から壁で仕切るようになったため、重くなっているので注意が必要。安価なのも特徴。鉄やコンクリートに比べて部材や接合部の品質のばらつきが出やすいですが、熱を通しにくく断熱性に富む材料。 基本的には工場で製作した鉄骨部材を現場で組み立てます。RCより軽く、引っ張りに強く、燃えにくいという特徴がありますが、500度以上の高温にさらされると強度は落ちるので、耐火構造を求められる地域では、耐火被覆が必要になります。また、サビも大敵なので、防サビ処理をしっかりしたり、結露水の逃げ場をつくることが大切です。 RCとは、鉄筋で補強したコンクリートという意味の、Reinforced Concreteの略。中に入れる鉄筋によってコンクリートの乾燥によるひび割れを防ぎ、コンクリートで鉄筋を火やサビから守ります。音を通しにくいという特長も。素材自体は頑丈ですが、非常に重いので、しっかりした基礎を築く必要があります。そのためコストは割高になります。

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柱と梁で骨組み(軸)を組む方法。

ただしこれだけでは地震の水平方向の力に対して弱いので、すじかいを入れる必要があります。

(図参照)軸と実の接合部分をピンといい、すじかいをブレースというので、ピンブレース構造ともいい、鉄骨の場合はこの呼び名のほうが一般的です。

また、木造軸組み工法は、日本では最もポピュラーな素材と構造形式で、在来工法とも呼ばれています。

阪神・淡路大震災で木造軸組み工法の家が多数倒壊したため、「木造軸組み工法は地震に弱い」というイメージがついてしまったようですが、倒壊した家の大部分は、建築基準法の耐震基準が強化される以前に建てられたもので、補強のためのすじかいがきちんと入ってなかったり、接合部分が弱かったのに加え、建物本体の強度に対しては重すぎる瓦屋根の家が多かったため悲惨が結果につながってしまったのです。

現在の建築基準法にのっとってきちんと補強をすれば、木造軸組み工法は、けっして地震に弱い工法とはいえません。

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柱や梁は使わず、パネル化した床、壁、天井で箱のように形づくり、壁=面で支える工法です。

多くの場合、主要な部材に厚さ2インチ、幅4インチの角材を使用するところから2×4工法と呼ばれます。

施工方法が合理的で、熟練した職人でなくても、一定した強度の建物をつくりやすいという特長があります。

2×4工法のように、軸ではなく面で支える構造を壁式構造といい、RCにも用いられます。

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太い柱と梁を強力に接合して(剛接合)強度を高める構造で、鉄骨やRCに用いられます。

地震が来て水平方向の力がかかっても、接合部分の直角は保たれますが、他の部分を柳のようにしならせて地震の力を逃すので、倒壊しにくいかわりに、地震の際、揺れは感じます。

間仕切りを少なくして大きな空間をつくったり、大きな窓をとりやすいという特長も。

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結論としては、どの素材、構造形式が地震に対して強いとはいえません。

木造軸組み工法でもきちんとした耐震工事を行えば十分強度が得られ、RCで地盤の弱いところにしっかりした基盤を築かずに建てれば弱いのです。

予算や土地の条件、好みなどに照らし合わせて素材や工法を選び、それぞれの特徴に合ったプランニングと工事を行うことが重要です。